2026.09.01
技術と人材を引き継ぎ、地域密着のサービス品質を守り抜く資本循環を実現
種別
事業継承・資本循環支援
業種
建設業(設備工事)
従業員規模
20名規模
ご相談の背景
高い施工品質と柔軟な現場対応を強みとしてきた一方、社内に明確な後継者候補がいない状況でした。廃業という選択肢も視野に入る中で、従業員の雇用や取引先への影響を考えると簡単には判断できず、「会社を終わらせるのではなく、これまで築いてきた技術と人を次に残したい」という想いが強くなっていきました。そうした中で、第三者への事業継承(資本循環)であれば事業と人材を引き継げる可能性があると考え、当社へご相談いただきました。
事業継承における課題
建設業、とりわけ設備工事業における承継では、会社そのものよりも「人」と「技術」が価値の中心となります。本件においても、表面的な財務条件以上に、現場を担う技術者や作業員が継続して働ける環境を維持できるか、施工品質や安全管理体制を承継後も守れるかが重要な検討ポイントでした。また、長年の取引によって築かれた地域顧客との信頼関係を損なわないことも、大きな課題の一つでした。
当社の支援内容
1. 承継方針と条件整理(ロードマップ策定)
まず代表者へのヒアリングを通じて、事業承継において何を最優先とするのかを整理しました。従業員の雇用維持、現場体制や施工品質の継続、地域取引先との関係維持を前提条件とし、これらをパートナー候補企業にも明確に伝える承継方針を設定しました。
2. 最適なパートナー企業の選定
承継方針に基づき、同業または設備工事事業に理解があり、現場力や人材を尊重する企業を中心に連携先を検討しました。規模拡大のみを目的とする企業ではなく、地域性や技術継承に価値を見出す企業を独自のネットワークから慎重に選定しました。
3. 条件調整と合意形成
交渉では金銭的な条件だけでなく、従業員の処遇、現場責任者の役割、承継後の引き継ぎ期間などについて丁寧に条件整理を行いました。重要な意思決定ポイントごとに感情と合理性の両面からサポートし、両社が心から納得できる形での合意形成を進めました。
4. 成果創出・引き継ぎまでの伴走支援
契約締結に向けては専門家チームとも連携し、手続き全体を一貫して支援しました。成約後も一定期間、代表者が現場や顧客対応に関与する体制を設けることで、無理のない引き継ぎを実現しました。
成約後の成果
本件承継により、従業員全員の雇用が維持され、技術やノウハウも段階的に引き継がれました。地域顧客や元請企業との取引関係も継続され、承継後も安定した事業運営が実現しています。設備工事会社としての強みであるサービス品質が守られ、地域に根ざした事業が次世代へ引き継がれる結果となりました。
本事例のポイント
技術と人材の価値を正当に評価した事業承継の実現
地域密着型企業に適した、理念を重視するパートナー選定
廃業ではなく「次へ引き継ぐ」選択肢による永続的な事業継続
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