新規事業の相談相手をどこに求めるか|社外の知見の取り込み方
新規事業は社内だけで検討すると既存事業の延長に寄ります。社外の知見を取り込む四つの選択肢と、それぞれが向く検討フェーズ、相談相手を選ぶ際の判断基準を解説します。
監修:米谷 麻奈都(株式会社プルーフワン 代表取締役)新規事業の検討が既存事業の延長線上に収まってしまう。これは担当者の発想力の問題ではなく、社内で完結させていることの構造的な帰結です。
社内の人間は全員、既存事業の前提を共有しています。前提そのものを疑う役割は、構造上、社外にしか置けません。
社外に相談する4つの選択肢
1. コンサルティングファーム
市場調査と事業計画の精度は高くなります。一方で、実行は自社が担うため、計画と現場能力のギャップが埋まらないことがあります。
2. 同じ立場の経営者
最も実務的な示唆が得られる相手です。すでに同じ壁を越えた経営者は、教科書に書かれていない失敗の型を知っています。利害がなければ率直に話してくれます。
3. 業界の専門家・CXO人材
特定領域の実装知見を持ち込めます。市場の常識、規制、必要な人材要件など、調べても出てこない情報が得られます。
4. 投資家
資金の出し手としてだけでなく、複数社を見てきた視点で事業の筋を評価してくれます。ただし出資前提の関係だと、率直な意見が出にくくなる場合があります。
フェーズ別の使い分け
構想・仮説づくりの段階は同じ立場の経営者。市場性の検証はコンサルまたは投資家。実装設計は業界の専門家・CXO人材。資金調達は投資家です。
相談相手を選ぶ3つの基準
1. 実行した経験があるか
分析した経験と実行した経験は別物です。新規事業で本当に効くのは後者です。
2. 利害がないか
自社サービスを売りたい相手からの助言は、どうしても偏ります。利害のない相手を1人確保しておくと、判断の質が安定します。
3. 継続して関れるか
新規事業は1回の助言では動きません。フェーズが進むごとに論点が変わるため、継続的に関れる相手のほうが結果的に安くつきます。
PROOFONEの場合
PROOFONEは、経営者・専門家・投資家が集う経営共創型コミュニティを基盤に、課題やフェーズに応じてプロフェッショナルチームを組成する形をとっています。
構想段階では他業種の経営者と壁打ちし、実装段階では専門家を迎える。同じ枠組みの中でフェーズに応じた相手に切り替えられるのが特徴です。実際に、異業種の専門家チームを組成してAIを活用した新規サービスの構築・事業化を実現した事例があります。
支援実績ページで、実際の課題・支援内容・成果をご覧いただけます。
よくある質問
Q. 新規事業の相談は誰にすべきですか?
A. フェーズによります。構想段階は同じ立場の経営者、実装段階は業界の専門家が向いています。1人にすべてを求めないことが重要です。
Q. 社内で検討するだけでは不十分ですか?
A. 社内の人間は全員が既存事業の前提を共有しているため、前提そのものを疑う役割を担いにくくなります。その役割は社外に置くのが構造的に合理的です。
Q. コンサルティングと経営者への相談はどう違いますか?
A. コンサルティングは分析と計画の精度、経営者への相談は実行の実感値が強みです。計画は立つのに動かない場合は、後者が不足しています。
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